第1章をまたまたまた更新しました

http://lkbys.sakura.ne.jp/lkbys/Public/left_exactness/left_exactness_I.pdfに置いているPDFを更新しました。

  • 前の版で商写像と呼んでいたものを射影と呼ぶように修正しました(定義1.52)。
  • 加群についての小節の最後に1文を追加しました。
  • 部分集合によって定まる商加群について書きました(第2章へのジョイント節、商加群の後)。
  • ゼロ写像について書きました(第2章へのジョイント節、部分集合によって定まる商加群の後)。

射影のことを前の版で商写像と呼んだのは『圏論の基礎』でそう呼ばれているという思い込みが私の中にあったからなんですが、確認したら全然そんなことなくて射影と呼ばれていました(第VIII章第3節)。えー、もうずいぶん長いことそう思い込んでいました。すみませんでした。

部分集合によって定まる商加群、というのは、その部分集合で生成された部分加群による商加群のことです。2つ前の版の説明でも少し書きましたが、自由生成からここまでの説明は、生成して関係で割るという用法のことを念頭に置いて整理していて、その意味の生成を自由生成が担い、関係で割るというのをこれが担っているということです……こういう説明はここではなくてPDFの中のどこかに書いておくべきことかもしれません。

この版へのパーマネントなリンクはhttp://lkbys.sakura.ne.jp/lkbys/Public/left_exactness/left_exactness_I_20231105.pdf、直前の版へのパーマネントなリンクはhttp://lkbys.sakura.ne.jp/lkbys/Public/left_exactness/left_exactness_I_20231029.pdfです。

次回更新では第3章へのジョイント節を書く予定ですが、それよりも先に、第2章のPDFを更新するつもりです。そちらに3週間ほど掛かると見込んでいます。